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石の肌

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あなたは女性だったのね    かがやく白さの大根。











わたしは灼けた肌が好きだ。  それもコーヒー色に深く灼けた肌が。

湿り気がとび  触るとサラサラとしている。

表面は乾いているが その奥に熱をもっている陽に灼けた肌。

それが自分の肌でも ひとの肌でも 好きだった。

シーツがカサカサと音をたてるような乾いた感触だった。



もとはどちらかというと白い肌なのだが  夏になると 心配されるほど黒くなっていた。

白肌崇拝がない女だ。

でも 今年は灼かなかった。 こんな夏は高3の夏以来だ。(遠すぎる・・・^^)

陽に灼かない夏が こんなにつまらないものだとは思わなかったが  しかたない。

どんなことにも 『卒業』 がある。

それでも 陽に灼かない肌は水分が多くて ジメツク感じが不快だ。

石の肌なら 白くても さらりとしているのに・・



先日のHawaiのホテルのプールに 60歳以上かと思われる日本の女性が

びっくりするほど真っ黒に真っ黒に 灼いていた。 

部屋から下のプールをのぞくと 毎日独りで デッキチェアで灼いていた。

顔をタオルで覆うわけでもなく 剥き出しの水着で堂々と顔を太陽に向けていた。

何か彼女に思うことがあったのだと思う。

軟弱に日焼け止めを塗りながら そんな彼女を あっぱれ と思ったりした。





わたしも また びっくりするくらい真っ黒に灼く夏が来るかもしれない。






享受する季節が愛おしい。  通り過ぎるのを待つ季節はせつないから。
by watasi05 | 2007-08-28 19:38 | 街の色